生きた木を伐らない家具「gleam 」(グリーム)をご存知ですか?
2008年に高谷弘志氏と宇戸恒平氏によりスタートした「グリーム」は、インド洋の島々で使われてきた枕木や廃材を生かしたものづくりを行うハンドメイド家具ブランドです。
2014年9月、東京に初の直営店「グリーム麻布店」がオープンしました。
このお店のコンセプトは「旅する家具」。
思わず覗いてみたくなるネーミングですよね!
今回は「旅する家具」が生まれるまでのエピソードと、グリームのオンラインショップを覗いてみたいと思います。
高谷弘志氏プロフィール
・大学卒業後、ICSカレッジオブアーツで建築と家具を学ぶ
・7年間、家具屋勤務
・2006年バリ島に移住。現地で家具デザインをスタート。
・2008年「gleam」を開業。
《高谷弘志さんのマイルール》
高谷さんのマイルールは、ずばり「信頼関係」を意識する!
初めの頃はオンラインショップのみだったビジネス。
うまくいくだろうという自信があったはずなのに、全く売れず資金がなくなりパニックに。そんな経験から、高谷さんは信頼関係を築くことの大切さを学んだそうです。
クレームを受けた時は、直接家に伺ったり、引き取ってメンテナンスをしたり、自分たちにとっては時間もコストもかかる面倒なことをやる。それが最初はマイナスでも、信頼関係が成り立っていると、あとからプラスになって帰ってくると高谷さんは言います。
「旅する家具」が生まれるまで
ビジネスが軌道に乗るまでには、大変な苦労があったようです。
現地で暮らしながら、線路の枕木や古民家を取り壊した廃材が、あちらこちらに転がっているのを目にした高谷さんは「これで家具を作ってみたら面白いんじゃないか!」と直感したそうです。
しかし当時は、廃材で家具を作るという考えを理解してもらえず、現地の職人さんが急にいなくなってしまったり、言葉や文化の違いから失敗の連続でした。
サンプルを仕上げるだけで1年もかかったとのことです。
1年かけてサンプルを仕上げた高谷さんは、インドネシアの廃材で作った家具とデザインは必ず認められるだろうと、根拠のない自信があったと語っています。
でもそんなに現実は甘くはなかったようで。
起業してから3年間は全く売れず、資金は底をつき、在庫だけが山のように残ってしまいました。
この時高谷さんは気が付いたのです。
「どれだけ良いものを作っても、その存在が知られていなければ作っていないのと同じ」
だということを。
「機会があればどこへでも顔を出す」をモットーに、小さな展示会に出品したりし始めると、状況が少しずついい方向へ変化していったそうです。
やっぱり人は、目で見て触ってみて初めていいもの、欲しいものを感じることができるんですよね。
「グリーム」オンラインショップ
「たった数cmの差で生活の質は大きく変わる」
グリームのこだわりを感じますよね。
顧客から希望サイズを言われても、グリームでは、家の間取り、家族構成、食事スタイル、部屋での過ごし方をまず伺って、それからぴったりのサイズとデザインを導きだすそうです。
こんなお店なら、買ってみたいと思いませんか?
世界にひとつ。
自分だけのライフスタイルにあった家具が見つかるかもしれませんね。
それではグリームのオンラインショップを覗いてみましょう。
サイズなどはすべて1cm単位から変更可能だそうです!
▶️ダイニングテーブル:93500円
▶️ダイニングチェア:28600円
カヌーの廃材から作られています。色はナチュラルから、カラフルなものまで色々。
▶️シェルフ:37400円
▶️ランプ:6380円
このほかステーショナリーなどの小物もリーズナブルで可愛いものがたくさんありますよ。
まとめ
グリームの旅する家具はいかがでしたか?
今回は
・デザイナー高谷弘志氏のプロフィール
・旅する家具が生まれるまで
・「グリーム」オンラインショップ
について調べてみました。
インドネシアの日常で使われていた、カヌーやドラム缶が海を渡って日本にやって来て、今度は日本の家族を幸せにする。
そんな家具ならずっと大切にしたくなりますよね。
直営店の麻布店では、完全予約制でいろいろ相談に乗っていただけるようです。
自分だけのお気に入りの家具をオーダーして、愛着の湧く一生ものの家具を手に入れてみるのもいいかもしれませんね。